ARC'TERYX BIRD CLUB Event
安全基準ガイドライン
ARC'TERYX BIRD CLUB
安全基準ガイドライン
安全から、最高の体験は生まれる。
BIRD CLUB Event を安全に、そして楽しく体験していただくために、本ガイドラインを設けまし た。⾃然の中でのアクティビティには、時に思いがけないリスクも伴います。安⼼してご参加いた だくためにも、事前の準備や基本的なルールへのご理解‧ご協⼒をお願いいたします。どうぞ最後 までお⽬通しいただき、安全なイベント催⾏にご協⼒ください。
安全から、最高の体験は生まれる。
本ガイドラインは、BIRD CLUB イベントに参加されるすべての方々が、多岐にわたるアウトドア活動を安全かつ楽しく体験していただくために策定されました。アウトドア環境の潜在的リスクを理解し、適切な準備と責任ある行動をとることが、素晴らしい体験の第一歩です。ご一読いただき、安全なイベント催行にご協力ください。
1. 参加の心得
1.1. 自己責任の原則
アウトドア活動は、本質的にリスクを伴います。参加者は、自身の安全に対して最終的な責任を持つことを理解し、主体的に安全確保に努めてください。
1.2. 健康管理
- ・良好な健康状態での参加が原則です。睡眠不足や体調不良の場合は、参加を辞退する勇気も必要です。
- ・持病や健康に関して不安のある方は、必ず事前に医師に相談し、参加の可否について指示を受けてください。
また、必要に応じて医師の署名を求める場合もありますのでご理解ください。 - ・アレルギー体質の方は、事前に申告し、必要な対策を各自で行ってください。薬剤を処方されている方が薬剤を忘れた場合や薬剤の使用期限切れ及び回数不足により使用できない場合、はイベントへの参加をお断りする場合があります。必ず事前確認をして参加してください。 ※処方どおりに薬剤を使用していない状態でイベントに参加して問題が起きても責任は負いかねます。
1.3. 経験と技術の自己評価
イベントには様々なレベルが設定されています。ご自身の経験、体力、技術レベル(クライミング、滑走、雪上技術など)を客観的に評価し、無理のない範囲で参加するイベントを選択してください。
1.4. 各アクティビティーに応じた保険への加入
1.5. 登山計画の作成と共有
登山計画書の雛形
2. 準備と装備
適切な装備は、安全なアウトドア体験の礎となります。アクティビティ に応じた装備を確実に準備し、出発前には必ず点検を⾏ってください。 下記はあくまで基本的な装備の⼀例です。開催時期や場所、内容によっ て必要な装備が⼀部異なる場合がありますので、必ず各イベントの募集要項をご確認ください。
- 共通必須装備
- クライミング
- ハイキング / トレラン
- スノー
- 推奨装備
バックパック
アクティビティに適した容量のもの。
レインウェア(上下)
防水透湿性に優れたもの。防風・防寒にも。
ヘッドランプ & 予備電池
日帰りでも必携。
飲料水
1L以上を目安に。
行動食・非常食
高カロリーで軽量なもの。
防寒着
フリース、インサレーションなど。
帽子
日除け、防寒用。
グローブ・手袋
防寒、保護用。
地図とコンパス
基本的な読図能力は重要。
ファーストエイドキット
常備薬も忘れずに。
携帯電話 & バッテリー
緊急連絡用。フル充電で。
ゴミ袋
自分のゴミは全て持ち帰る。
健康保険証(コピー可)
万が一の事態に備えて。
クライミングシューズ
自分の足に合ったもの。
ハーネス
体に正しくフィットするか確認。
ヘルメット
落石や墜落から頭部を保護。
確保器・カラビナ
イベント指定のものを準備。
登山靴/トレランシューズ
アクティビティに適した履き慣れたもの。
速乾性ウェア
汗冷えを防ぎ、快適性を保つ。
アバランチギア3点セット
ビーコン、ショベル、プローブ。バックカントリーでは必携。
スキー/スノーボード
シールやストックも忘れずに。
ゴーグル・サングラス
雪面からの強い紫外線対策。
適切なレイヤリングウェア
防水アウター、保温ミッド、速乾ベース。
3. 行動ルール
ルートの共有と確認
イベント開始前に必ず起点及び終点、登山道やルート名称の確認や標高のチェックなどをすること。ついていくだけという姿勢ではなく、万が一の時に自分の位置が伝えられるように事前確認を行うこと。GPSアプリを使用する場合は飛行機モードで使用しないでください。データー送信ができていれば場所の特定に繋がります。
イベント中の行動
リーダーの指示遵守
安全確保のため、リーダーやガイドの指示・判断に必ず従ってください。
チーム行動の徹底
勝手な単独行動は絶対に避け、チームの一員として行動してください。
体調変化の早期報告
疲労や不調を感じたら、無理せず速やかにリーダーに申し出てください。
危険箇所の認識
滑落・落石の危険がある場所、雪崩リスクのある斜面など、アクティビティ特有の危険を認識し、慎重に行動してください。
天候変化への対応
山の天気は変わりやすいです。天候悪化に備え、早めに対応してください。
自然環境への配慮 (Leave No Trace)
- ✓ 事前の計画と準備
- ✓ 影響の少ない場所での活動
- ✓ ゴミの適切な処理(すべて持ち帰る)
- ✓ 見たものはそのままに
- ✓ 焚き火の影響を最小限に
- ✓ 野生動物への配慮
- ✓ 他の利用者への配慮
4. 緊急時対応
事故発生時の対応フロー
1.安全確保
まず自身と周囲の安全を確保し、二次災害を防ぎます。これが最優先です。
2.場所の確認
落ち着いて位置情報を確認してください。標高・コンパス・紙地図から位置を特定したり、GPSアプリの位置を確認してください。GPSアプリは立ち上げたら1~2分待つと位置情報が安定します。位置が解る画面をスクリーンショットやメッセージでガイドなどに送ってください。
3.救助要請
リーダーやガイドに速やかに報告。いない場合は大声で助けを求め、救助機関に連絡します。現在地、状況、負傷者の状態、アクティビティの種類を正確に伝えてください。
4.応急処置
出来る範囲で、気道確保・保温・止血・固定などの応急処置を行って救助を待ってください。
道迷い・はぐれた時の対応
STOP原則を思い出してください。
・Stop: 立ち止まる
・Think: 考える
・Observe: 観察する
・Plan: 計画する
パニックにならず、その場に留まるのが基本です。むやみに動き回らず、自力での行動が困難な場合は安全な場所で救助を待ってください。
イベントの中止・変更について
悪天候や雪崩リスクの高まりなど、安全上の理由によりイベント内容の変更や中止を判断する場合があります。参加者の安全を最優先した判断にご理解とご協力をお願いいたします。