HOW TO CARE

機能を回復させるアウターウェアのお⼿⼊れ方法
お洗濯によりウェアは⻑持ちします

ARC'TERYXのウェアは⾃然環境下での使⽤に必要な強度と耐久性を持ち、想定されたシーンで最適なパフォーマンスを発揮できるようデザインされています。そのためには、製品の定期的なケアが⽋かせません。正しいメンテナンスによって、安定したパフォーマンスが得られます。ここではウェアのメンテナンスの基本である「洗濯の⽅法」について、詳しく解説していきます。

動画での説明はこちら

1.アウターウェアは⾃宅で洗える?

⾃宅の洗濯機で⼿軽に洗えます

⾼機能なアウターウェアは⾃宅で洗濯できるの?そんな疑問を抱いた経験はありませんか。答えは「洗えます」。アウターウェアの代表格であるゴアテックスも⾃宅の洗濯機で簡単に洗えます。そして、洗うことで本来の機能が保たれ、ウェアが⻑持ちします。

洗濯によって本来の機能が回復します

アウターウェアに付着するさまざまな汚れは、ウェアの機能性を低下させます。そこで洗濯によって汚れを落とし、本来の機能を回復させる必要があります。汚れの蓄積は、ゴアテックス素材にも悪影響を及ぼします。実際、ゴアテックス製品の剥離でご相談を受ける際、洗濯をされていないウェアも多く⾒受けられます。また、⽣地に施された耐久撥⽔加⼯(DWR)は⾮常に耐久性の⾼いもので、洗濯では簡単に落ちません。むしろ、洗濯をしないことによる汚れの付着と蓄積は、撥⽔機能を著しく低下させます。したがって、最適なタイミングで洗濯することでアウターウェア本来の機能性が回復し、結果、ウェアを⻑持ちさせます。

シェル類の洗う⼿順はすべて同じ

アウターウェアにはさまざまなタイプがありますが、いずれも洗う⼿順や注意点は同じなので、積極的に洗濯することをお勧めします。

2.洗濯前にしたいこと

洗濯前には、タグに記載された「洗濯取り扱い表⽰」を必ず確認してください。また、推奨される洗剤の 種類や柔軟剤・漂⽩剤の扱いについても解説していきます。

推奨できないお⼿⼊れをチェック

洗濯取り扱い表⽰に「×」印が付いたものは、ウェアにダメージを与える可能性が⾼いお⼿⼊れです。特にアウターウェアで避けたいのは、漂⽩、アイロン、商業クリーニング(ドライやウェット)と、これはほぼ共通しますのでご注意ください。

推奨する洗剤の種類

液体の中性洗剤がお勧めです。その際、柔軟剤や漂⽩剤の⼊っていない洗剤をお選びください。粉末洗剤や⽯鹸は⽔に溶けにくく、ウェア内に洗剤が残留するリスクがあります。

柔軟剤・漂⽩剤は使ってOK?

柔軟剤や漂⽩剤は基本的にNGです。柔軟剤は撥⽔加⼯された⽣地表⾯をコーティングしてしまい、本来の撥⽔機能が失われます。漂⽩剤は⾊落ちの⼼配と、ゴアテックス⽣地に悪影響を及ぼす可能性があります。

3.洗濯前に必要な準備は?

まずはウェアの汚れをチェックしましょう。そして洗濯機に⼊れる際のジッパーやドローコードなどの扱いなど、洗濯前に必要ないくつかの準備について解説します。

ウェアの汚れをチェック

ウェアで汚れやすいのは、体に直接触れる袖⼝、襟、フード。なかでも顎や頬は⽪脂汚れが付きやすい部分です。またバックパックやハーネスと密着している肩、背中、腰回り、裾などもチェックしましょう。
※破損個所をみつけたら、購⼊店で破損状態をご相談ください

洗濯前に⾏いたいこと

ドローコードやアジャスター類はすべて緩めてください。⽣地がシワになったり、折れて偏ることなく、⽣地を最⼤限に広げた状態で隅々まで汚れを落とします。次にフロントジッパー、脇下のベンチレーションジップは、洗濯中の破損や⽣地へのダメージを防ぐためにすべて閉めます。すべてのポケットのジッパーは全開し、脱⽔時に排⽔しやすくしておきます。

洗濯ネットは必要?

洗濯ネットを使⽤しなくても⼗分に洗濯が可能ですが、ジッパー スライダーなどパーツ類を洗濯中の破損から守ったり、ウェア同 ⼠の絡まりを抑えるためには、洗濯ネットの使⽤は効果的です。

4.洗濯機でアウターウェアを洗うときは?

アウトドアウェアでも、基本的には⼀般⾐類と同じように洗濯機で⼿軽に洗うことができます。⼿洗いの⽅法もありますが、機能回復という観点からは、着⽤のたびに気軽に洗える洗濯機がお勧めです。その際、⽔量や⽔の温度、洗剤の量など、必要に応じた注意が必要です。

STEP1.洗濯

規定された洗剤量と必要な⽔量を守ってください。アウトドアウェア専⽤洗剤の場合は、適応したウェアのみを分けて洗濯してください。⽔よりもゆるま湯(40℃を上限)のほうが、落としにくい⽪脂汚れも落ちやすくなります。

STEP2.すすぎ

⽣地に残留した洗剤が、撥⽔性や防⽔透湿性などの機能低下を招くため、アウトドアウェアの洗濯ではすすぎがとても重要です。すすぎの際の⽔量は、たっぷり⽬にすることで洗濯槽のなかで⽔がよく動き、すすぎ効果は⾼まります。2回以上のすすぎが安⼼で、可能なら注⽔しながらすすぐほうがさらに洗剤の残留を減らせます。

STEP3.脱⽔

シェル製品の素材は保⽔性が低いので、短時間の脱⽔で⼗分です。⻑時間の脱⽔は⽣地にダメージを与える原因にもなります。⽔抜けを考えてポケットのジッパーは開けていますが、脱⽔時にすべての⽔が抜けないこともあるので、洗濯機から取り出す際にはご確認ください。

5.⼿洗いや部分洗いするときには

洗濯機ではウエア中がまんべんなく洗われるため、⼿間は掛かりますが、洗濯機を使わずに袖⼝や襟、裾などの汚れやすい個所を部分を⼿洗いすることは⾮常に効果的です。

⼿洗いするときには

洗濯前の準備は洗濯機と同様です。⼤きめの洗い桶に上限40℃のゆるま湯を張り、少な⽬の液体洗剤を投⼊して、よくかき混ぜてください。もみ洗いは避け、上から押し洗いしてください。すすぎはより⼊念に⾏ないます。ウェアを捻って脱⽔させるとダメージを与えやすいので、洗濯機で短時間の脱⽔がお勧めです。

部分洗いも効果的です

洗剤の残留を防ぐために洗剤は薄め、もみ洗いは避けて、スポンジや柔らかいブラシでのやさしく擦り洗いがポイントです。汚れが⼀度で落ちない場合は数⼗分放置して様⼦を⾒ます。部分洗いの後にすすぎは不要で、洗濯機か⼿洗いで全体を洗って下さい。アウトドアフィールドでの汚れは多様です。⽣地が染まったような⾊汚れは落としにくいので、⽣地の汚れを落とすことを優先しましょう。

6.乾燥の⽅法と撥⽔性の回復

ポケット内部まで含めてウェア全体が⼗分に乾燥した段階で、表⽣地の耐久撥⽔(DWR)はある程度回復していますが、より撥⽔性を⾼めるためには、乾燥機やアイロンなどを使った撥⽔回復の⽅法が効果的です。

おすすめの乾燥法

ARC'TERYXでは、ファスナー、袖⼝、裾などの圧着加⼯へのダメージを避けるため、⾵通しの良い⽇陰での⾃然乾燥を推奨します。その際、⼤きめのハンガーに吊したうえで、ポケットやベンチレーションなどジッパーは全開にして、ウェア内側にも空気を通してあげましょう。

撥⽔回復に効果的な加熱処理

撥⽔加⼯は⽣地表⾯の産⽑にコーティングしたもので、⽔⽟が転がるように⽔を弾きます。着⽤により油や⽪脂などの汚れが付着することで、この産⽑を寝かせて撥⽔性を失います。撥⽔製の回復には、洗濯後にアイロンや乾燥機などで熱を加えて⽑⽻⽴たせることが効果的です。

アイロンと乾燥機による撥⽔回復⽅法

ウェアを完全に乾かした後に、低温、スチームOFFの設定で当て布をして、ゆっくりアイロンを当ててください。その際、ファスナーなど樹脂パーツに当たらないようにご注意ください。乾燥機の場合は低温の設定で。ARC'TERYXの製品には圧着されている部分が多いため、アイロンでも乾燥機でも、⾼温での使⽤は破損のリスクがあります。

市販の撥⽔剤を活⽤する

撥⽔加⼯は⽣地表⾯にコーティングを施しているものなので、⽣地の摩耗によってコーティングは薄れてきます。洗濯及び、乾燥処理を⾏なっても撥⽔性を回復できなくなった場合は、市販の撥⽔剤を使うこともお勧めです。

⼿軽なスプレータイプの撥⽔剤。使⽤後は30分以上⾃然乾燥させてください

液体の撥⽔剤にはさまざまなタイプがあり、 洗濯機に投⼊できるものもあります

7.まとめ

ARC‘TERYXのアウターウェアは、どの製品も耐久性に優れています。適切なメンテナンスを⾏うことで、ウェア本来のパフォーマンスを維持でき、同時にウェアそのものも⻑くお使いいただけます。ARC'TERYXの考えるサスティナビリティとは、⻑く使い続けていただくことが基本にあります。アウトドアを共に楽しむパートナーとして、できる限り⻑くご愛⽤いただきながら、アウトドアアクティビティをお楽しみください。