すべてのGORE-TEX シェルをPFASフリー化へ
2025年秋、ハイエンド製品のシェル素材が大胆に刷新。ベータ AR ジャケットを皮切りに、アルファ ジャケット、アルファ SV ジャケットに、環境配慮型の最新ePE メンブレンを使った次世代GORE-TEX PRO ファブリクスを採用します。
アークテリクスでは、すでに全カテゴリーのGORE-TEX プロダクトに対し、フッ素化合物を含まない耐久撥水(DWR)加工を施しています。今回、素材を変更したことにより、製造と加工の両工程においてPFASを一切使用しない製品作りを実現しました。
パフォーマンスの向上と環境への配慮を両立する、まさに画期的な次世代プロダクトの誕生です。


「GORE-TEX ePE メンブレン」を採用

PFAS問題に対してアークテリクスがたどり着いたソリューションが、画期的な最新テクノロジー「PFASフリー GORE-TEX ePE メンブレン」です。従来のフッ素樹脂由来のメンブレンとは異なり、環境負荷が懸念される化学物質を一切含みません。
この環境配慮型のメンブレンに、フッ素を使わずにDWR加工を施したリサイクルナイロンの表地、および強度に優れたGORE® Micro Grid Backerを組み合わせることで、生産時のカーボンフットプリントを削減しつつ、優れた耐候性と耐久性を実現しています。

より薄く、より軽い、環境に優しいプロダクトへ
この最新メンブレンは、環境に優しいだけではありません。
従来のメンブレンに比べて、より薄く、軽いことが最大の特徴です。軽くなった分、表地のデニール数を増やせるので、耐久性を向上させることにも繋がっています。
また、しなやかさも向上しており、収納時には畳みやすく、摩擦音も軽減。防水性、透湿性においては、従来と遜色ない性能を誇ります。



そもそも、PFASとは?
PFAS(ピーファス)とは、水や油を弾く性質を持つ化学物質のこと。1940年代から普及し始め、撥水剤や表面処理剤として、生活用品やアウトドアプロダクトにも幅広く用いられてきました。
しかし、分解されにくい性質があり、自然環境の中に長く滞留してしまうデメリットもあります。近年は、特定のPFAS物質が環境汚染を引き起こし、人体に悪影響があることも明らかになりました。
現在、日本においては輸入や製造の規制が始まっており、PFASを使わない環境に配慮した製造方法(PFASフリー)を採るメーカーも増えています。PFASフリープロダクトの選択肢は急速に広がっているのです。


ePE メンブレンを使った
GORE-TEX PRO シェルが続々登場
2025年FWシーズンは、環境配慮型のePE メンブレンを採用したGORE-TEX PRO シェルが続々登場します。いずれのモデルも薄く、しなやかなePE メンブレンの特性を生かし、快適な着心地と耐久性を兼ね備えた仕様へとアップデートを遂げています。
まずは第一弾として登場するのは、幅広いコンディション&アクティビティに応える万能シェル「ベータ AR ジャケット」。今後、続々とリリースされるラインナップに、ご期待ください。
ガイドに聞く、ハードシェルの使い分け


山岳・スキーガイド 照井大地さん
「ベータ AR ジャケットは、これさえあれば夏から冬まで、いろいろなコンディションに対応できる汎用性の高いジャケットです。より過酷な環境下で使うなら、要素の過不足がなくバランスが良いアルファ SV ジャケットを選びます。さらに軽さが求められる場面ではアルファ ジャケット、バックカントリースキーではラッシュ ジャケットが選択肢。アクティビティに合わせて、最適なハードシェルを使い分けています」


GORE-TEX プロダクトが持つ3つの機能

耐久防水性能、透湿性、そして高い防風性。
GORE-TEX ガーメントは、過酷なアウトフィールドでシェルジャケットに求められる重要な3つの要素を、兼ね備えた高機能素材です。

GORE-TEX ガーメントは、基本的に3つの層で構成されています。
耐久防水と透湿、防風性能を備えたGORE-TEX メンブレンを中心に、貼り合わせる表地と裏地を変えることで、様々なアクティビティに対応するガーメントに仕上げることができます。
なかでも、2025年FWシーズンのシェルジャケットに採用しているGORE-TEX PRO プロダクトテクノロジーは、極限の条件や過酷な条件下でのアクティビティを支える、ハイエンドなプロダクトのためのテクノロジーです。


機能を保つためのキーは “洗うこと”
GORE-TEX プロダクトを長く、快適に使うためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠。見た目が汚れていなくても、目に見えない汗の塩分、皮脂、化粧品、リップクリームなどの油分が残っていると、素材の劣化の進行を早める原因になります。
特に、環境負荷の低いPFASフリー素材は従来よりも油分を弾きづらく、汗や皮脂が素材に留まりやすいため、着用後はこまめに洗ってケアすることが大切です。中性洗剤を使って洗濯機でしっかりと洗濯するだけでも十分ですが、乾燥機などで熱を加えることで、さらに撥水性が回復します。

ReBIRD™ サービス
もちろん、ご自身で手入れしていただくこともできますが、アークテリクスでは「ReBIRD™ サービス」として、GORE-TEX ウェア等の洗濯や撥水加工を承っています。
詳しくはサービス概要ページをご覧ください。
TOKYO ReBIRD™ サービス カウンター
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