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『LEXICON(レキシコン)』
A No Wasted Days™ Story
はじまりは1通のDMからだった。アークテリクスアンバサダーであり、フリーライドスキーヤーの中西太洋のもとに同じスキーブランド4FRNTのアスリートであるスティニアスから「日本で撮影したいんだけど興味ある?一緒に来ない?」というDM。
本人からのメッセージであることは間違いなくても、いつ来るの? どこに来たいの? 何人で? と肝心な要素が掴めずに本当に現実に進めようとしているのかも半信半疑だったくらいだ。
それからアスリートやアークテリクスヨーロッパの担当者と連絡を取り始め、ようやく撮影が決行することになったのは、最初の連絡から実に半年以上の月日が経っていた。
ちなみにその決定はなんと来日の3週間前で、それから日本までのエアチケット、新幹線(そう!彼らはなんとしても東京から北海道まで新幹線に乗りたかった)、ホテルなどを大忙しで探し始めたのであった。
映画や写真では見たことのあった国「日本」。JAPOWという言葉が象徴しているように毎日のように新雪が降り続く。そんな響きとは遠くにあるトーキョーの世界。
メンバーのほとんどが初めて日本という国を訪れると決まったとき、ひとつの国の中でしかも海に囲まれた島国には、どんな街があって、どんな暮らしがあるのか、それも知りたいと思っていた。
今回は、ノルウェー、スイス、オランダ、フランス、カナダからアスリートが集まり、英語が共通ではありながら英語は全員が得意というわけではないメンバーばかり。もちろん日本語は誰も理解できない。
トーキョーでの滞在を終えて、新幹線で函館に向かう。いよいよJAPOWの世界だ。
トーキョーでは全く見ることのなかった雪が毎日のように降り注ぎ、そして斜面をリセットしてくれる夢のような世界。
コンディションを見て、「サイコーだね」っていう言葉は違っても、その表情をみればわかる。全く同じことを考えている。
何本滑っても飽きることはないし、スキーが好き、この雪が好き、この斜面が好きっていう思いは、母国語が違ってもスキーという共通言語が語ってくれていた。