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『In Two Places At Once(一度にふたつの場所で)』
A No Wasted Days™ Story
ミシェル・パーカーは映画製作者であり、世界でもトップクラスのフリースキーヤーでもあるが、父親に下った診断で人生が変わった。しかし、タホにパウダースノーが降り積もっている日も、父親の世話に犠牲を払っているとは感じていない。
「一日中父と一緒にいて、世話をしたり、遊んだりすると、それはとても特別な時間になります。それによって、父と一緒にいないときや外で過ごす時間も、その経験がさらにより良いものになっていくのです」
彼女の父親はパーキンソン病の診断に加えてレビー小体型認知症を患っている。ミシェルは介護の時間を家族と分担し、ピックルボールやアウトドアでの活動を一緒に行い、父と娘のとても楽しい時間を過ごしている。
スキーと映画製作と介護の両立は、心地よいダンスのように成り立っている。
ミシェルの父親は、彼女がやっとスキーを滑れる(歩ける)ようになった頃から、地道な愛情とサポートによって彼女の成功を支えてきた。そして今、彼女は父がこれまで与えてくれた愛と献身に応えるときが来たと感じている。
これは映画製作者でもあるミシェルにとって優先順位が変化したということだ。それは紛れもない新しい人生の段階であり、悲しみが入り混じりながらも「多くの光と美にも支えられている」と彼女は言う。
「私たちはレイクタホに住んでいて、一日を外で過ごすことが多いのだけど、近いうちにバンで彼をキャンプ旅行に連れて行きたいと思っているの」
彼女は今と違う日々を求めてはいない。今ここで過ごす日々の1時間、1分まで、そのすべての瞬間を大切に過ごしている。
そろそろ父娘旅行の計画を立てる時期だ。彼女のバンで行ける場所、アウトドアに没頭できる場所へ向かう。「けっして壮大なものではなく、難しいものでもないけれど、私たち二人の魂の旅に」。