SERRATUS / PSIPHON

冷涼な天候下でのアクティビティで快適さを提供するソフトシェルシリーズ。
2025年春夏のNewモデル「Serratus / Psiphonシリーズ」のディテールを紹介。

SERRATUS / PSIPHON(セラタス / サイフォン)

ソフトシェルとしての魅力をクライミング仕様に落とし込んだ「Serratus/Psiphon」シリーズ。雨などによる濡れの心配のない使用シーンにおいて、運動中の汗を積極的に放出して汗冷えを防ぎ、優れた耐風性が寒冷な風から身を守ります。ソフトシェルとしてのこれら機能を持ち合わせながら、アルパインエリアでの登攀やクライミングに特化したデザインで誕生しました。

CHAPTER1

ソフトシェルとは

システムオブドレスでの役割

季節や天候、運動量が異なる条件ではウェアの選び方と「レイヤリング」と呼ばれる重ね着が必要です。
アークテリクスではこのレイヤリングを「SYSTEM OF DRESS (システム オブ ドレス)」という考え方でご提案しています。

ソフトシェルは、「シェル」の中に位置づけされ、ウェアの外側にある天候からのプロテクションとして役割を果たします。

SYSTEM OF DRESS (システム オブ ドレス)について詳しく見る

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ソフトシェル生地の優位性

GORE-TEX素材を使用したハードシェルと違い、ソフトシェルは防水・防風ではありません。しかし、ハードシェル以上の透湿性を持ち、行動中の汗や蒸れをウェア外に放出(モイスチャーマネジメント)し、汗冷えのリスクを軽減し体温調節を行います。同時にストレッチ素材から出来ており、動きを妨げることなく長時間の行動を可能にします。完全防風ではありませんが、風をある程度シャットアウトすることで風による体温の低下を避けることができます。

理想的な使用環境

雨などによって濡れることのない天候での着用と、冷涼な環境で行動をするときの着用をおすすめします。
雨の心配のない秋から冬・春の登山やクライミング、春のバックカントリーや残雪期から夏の高所登山など、汗を早く拡散させ身体をドライに保ちながらのアクティビティを楽しむのに最適です。

CHAPTER2

SERRATUS / PSIPHONの特徴

2種類の生地をハイブリッドに使用

バックパックやロープ、岩や枝などにあたりやすく耐久性が必要な肩や腕、ハーネスやバックパックのウエストベルトと重なるウェスト周りなどには、Gamma PantやGamma hoodyと同様に擦れに強い生地を使用。また、脇の下と背中は擦れに対する強さとともに通気性と軽量さに優れる生地を配置し、それらを適材適所に使うことでウェアとして丈夫さと軽さを両立。

どちらの生地もストレッチ性に優れることで動きを妨げないことはもちろん、透湿性に優れることで汗や蒸れを積極的に放出します。

2種の生地どちらも高いストレッチ性で動きを妨げない

ポケットの位置

ハーネスに干渉しない位置にポケットを配置。これによりロッククライミングやアルパインクライミング時でもポケットに手が届きやすい。メンズは通常の脇部分のよりも高い位置に配置、ウィメンズは胸の部分にチェストポケットを設けることで、男女の骨格や体格に合わせた使いやすさを実現しています。

袖口の形状

メンズの袖口にはベルクロのアジャスターを追加。これにより最大限身体を伸ばした状態になっても袖がズレることはありません。ウィメンズの袖口は手の甲と掌側で長さを変えることで、手の甲側はスレなどから身を守り、掌は動きを妨げないようデザインされています。どちらも冷気の侵入を防ぎ、また強風時のバタつきを抑えることを可能した仕様です。

ヘルメット対応のフード

強風や日差しから身を守る際に使用するフードはヘルメット対応の形状。
ヘルメットの上からフードを被っても視界を遮らず、また動きに追従するのでツッパリ感がなくスムーズな動きを提供します。

ダブルジッパー

ソフトシェルならではの耐風性を生かして、風による体温の低下を避けることも可能に。ジャケットを羽織り、ダブルジッパーの裾部分からジッパーをあければジャケットの着用中でもロープ操作が容易になります。

※ダブルジッパーはSerratus(メンズ)のみの機能になります

ハーネスの着用を想定したウェスト部分

従来のフック式のウェストアジャスターでは、締め込んだクライミングハーネスを脱ぐ際にフックが外れるリスクがありました。
その点を改良するためスライド式のスナップボタンを採用し不意な外れを防止。また両サイドに調節できるウェストベルトを追加。ハーネスとの着用でも気にならない薄さと細かな調節のしやすさにより、最適なフィット感を長時間保つことができます。

クライミングムーブに特化したデザイン

裾に向かってテーパードされたデザインにより足元の視界を確保しやすく、足さばきも容易にしています。
またGamma Pantなどよりも少し裾丈も短く、バタつきを抑えています。

※Gamma シリーズのパンツよりも裾は細いので、ハイカットのブーツであれば履き口の大きさや厚み、フィット感をご確認ください

テーパードされたデザインで足元が見やすい

裾内側の補強素材

ロッククライミングに限らず、クランポン着用するような雪やアルパインエリアでの使用を想定し、補強を入れた二重の生地を採用。
これによりクランポンによる不意な破れや裂けを起こりにくくし、長くお使いいただけるようにしています。

CHAPTER3

SERRATUS / PSIPHON ラインナップ

始まりは2022年、OCTA®の製造元である帝人社とアークテリクスが共同開発を開始した時に遡ります。
従来のフリースよりも起毛の脱落が少なく環境にも配慮しながら、フリースとしての暖かさと弱点ともいえる熱い空気がこもり蒸れた感覚を改善することを目標に生地の開発が始まりました。

セラタス シリーズ メンズ

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サイフォン シリーズ ウィメンズ

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